八重歯の矯正は、年齢によって入り口が変わります。永久歯への生え変わりの途中にいる子どもは、歯が並ぶ場所と口の癖を整えるところから、永久歯がそろった大人は、歯ぐきと骨の状態を確かめてから装置で歯を動かすところから始めるのが基本です。名古屋市西区(庄内通)のかなとあかね歯科・矯正歯科は、小児から成人までの総合歯科として、子どもと大人の矯正の相談と、歯科衛生士担当制の予防処置を行っています。
どの年齢でも共通する準備は、八重歯のまわりの磨き残しと歯ぐきの炎症を先に整えておくことです。八重歯は歯ブラシが届きにくく、矯正を始める前から汚れがたまりやすい場所だからです。
八重歯の矯正の入り口は、上の犬歯が生える10〜11歳ごろの前か後かで変わる

八重歯の矯正の入り口は、上の犬歯(糸切り歯)が生えてくる10〜11歳ごろの前か後かで変わります。日本矯正歯科学会は、上の糸切り歯が歯ならびから飛び出しているものを普通「八重歯」と呼び、歯が並ぶ場所である骨の大きさと、それぞれの歯の大きさとのアンバランスで起こると説明しています。
上の犬歯は、前後の歯よりも遅れて生えてくる歯です。日本小児歯科学会などが4歳0か月から18歳11か月の小児30,825人を調べた研究(2019年)では、上顎犬歯の平均萌出年齢は男子11歳0か月、女子10歳3か月でした。上あごの永久歯の生える順番は、男女とも第一大臼歯と中切歯、側切歯、第一小臼歯の次に犬歯となります。すでに前後の歯が並んだあとに残った場所へ生えてくるので、場所が足りなければ歯ならびの外へ押し出されます。
この時期の前と後で、できることが違います。犬歯がまだ生えていない、あるいは生えている途中の子どもは、顎の成長や歯の生え変わりを見ながら、場所を作ったり口の癖を整えたりする余地がある段階です。永久歯がそろったあとの八重歯は、顎の成長を使えないため、歯そのものを動かす矯正が中心になります。
生え変わりの時期は、すぐに装置を付けるとは限りません。日本歯科医師会によると、乳歯から永久歯への交換期や顎の成長を定期的に観察する間は、3カ月〜1年ごとの通院になることもあります。小学校の高学年で八重歯に気づいたら、まず生え方と顎の状態を記録しておくことが大切です。それが、その後の判断材料になります。
学校の歯科健診で八重歯を指摘されたときの相談
学校の歯科健診で歯並びを指摘された場合は、健診結果のお知らせを持って歯科医院にご相談ください。日本矯正歯科学会と日本小児歯科学会の「歯科矯正相談料の基本的な考え方」(令和7年6月16日)によると、学校歯科健康診断の「歯列・咬合」の検査で、叢生(歯の重なり)は「隣接歯が互いの歯冠幅径の1/4以上重なりあっているもの」が基準です。
令和6年度の診療報酬改定では、学校歯科健康診断の結果をもとにした「歯科矯正相談料」が新しく設けられました。同じ資料によると、それまで健診で精密検査が必要と判断されても、保険診療では初回の相談さえ受けられない状況だったとされています。
相談の場では、保険で矯正ができる条件に当てはまるかが確かめられます。保険適用を受けるための条件は、次の3つです。
- 別に厚生労働大臣が定める疾患に起因した咬合異常
- 前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)
- 顎離断等の手術を必要とする顎変形症
日本矯正歯科学会のQ&Aによると、一般の咬み合わせが悪い状態では健康保険は適用できず、全額自己負担になります。一般的な八重歯の矯正も、多くはこちらに該当します。歯科矯正相談料の基本的な考え方では、歯並びの乱れに生活習慣や口腔習癖、睡眠時の姿勢などが関わっていそうな場合は改善すべきことを助言し、口腔機能発達不全症が原因であれば、希望により口腔機能の管理を始めるとしています。指摘を受けたからといって、すぐに装置を付けるわけではありません。
生え変わりの時期の八重歯は、並ぶ場所と口の癖から整える
子どもの八重歯は、永久歯が並ぶ場所と、唇や舌の使い方(口の癖)を整えるところから始めます。日本歯科医師会は、歯のデコボコがひどくなりそうな場合も、成長する力の残っている若い時期であれば、より積極的な治療が可能になると説明しています。
当院の小児矯正も、頬・唇・舌などの筋肉の機能を訓練してお口の悪い癖を治しつつ、永久歯がきれいに並ぶためのスペースを確保する治療です。当院のトピックス「小児矯正『拡大床』って知ってますか?」では、取り外し式の装置で歯列の幅を少しずつ広げる方法を紹介しています。
歯列を広げる量には限界がある
では、歯列はどこまで広げられるのでしょうか。日本矯正歯科学会の「矯正歯科治療における標準治療の指針」は、歯列の横への拡大量には限界があり、叢生の解消だけを目的に上の歯列を過度に広げることは不適切だと記載しています。歯列が狭くなっていないのに、歯を抜かない治療を目的として歯列を広げるよう誘導することも、適切ではありません。広げるかどうかは、顎の幅と歯の大きさを測定して判断します。
口の癖と口腔筋機能療法
口の癖も、子どもの八重歯で見ておきたい点です。日本矯正歯科学会の指針は、診査で指しゃぶり、おしゃぶり、舌を突き出す癖、唇をかむ癖、口呼吸などの口腔習癖を確かめることを挙げています。日本歯科医学会の「口腔機能発達不全症に関する基本的な考え方」(令和6年3月)でも、口唇閉鎖力の不足や口呼吸などの所見が評価の対象です。
唇や舌の機能を訓練する方法が、口腔筋機能療法(MFT)です。当院では保険適用で、定期検診のときに、将来矯正が必要になりそうなお子様に向けて行っています。ただし標準治療の指針は、筋機能療法は効果が報告される一方、かならずしも十分なエビデンスがある治療方法ではなく、行う際は患者に十分説明するよう求めています。癖の改善は、装置による矯正と組み合わせて進めます。
犬歯の生え方をエックス線写真で確かめる
標準治療の指針によると、上の犬歯が本来と違う位置から生える(異所萌出)と、隣の側切歯や中切歯の歯根が吸収されることがあります。パノラマエックス線写真で歯根の吸収が疑われるときは、さらに詳しく調べるために歯科用CT(CBCT)が役立つというのが指針の説明です。
小児矯正のみで治療が完了するとは限りません。当院の小児矯正の注意書きにも、小児期の矯正治療(1期治療)は大人の矯正へ向けた準備矯正で、大人の矯正(2期治療)がいらなくなるわけではないこと、顎の成長発育によって噛み合わせや歯並びが変化する可能性があることを載せています。
永久歯がそろった大人の八重歯は、歯ぐきと骨を確かめてから歯を動かす
永久歯がそろった大人の八重歯は、歯ぐきと歯を支える骨が健康かどうかを確かめてから、装置で歯を動かす矯正を始めるのが順番です。日本歯科医師会は、矯正治療で歯を動かすことは何歳になっても可能だとしたうえで、特に歯ぐきや歯を支えている骨が健康であることを必要な条件に挙げています。
日本矯正歯科学会のQ&Aによると、中・高年の方も治療が可能になってきた一方、成長・発育は終わっているため歯の移動が円滑でなく、治療期間が長くなることが多いとのこと。むし歯などの治療を受けていて、治療に制約がある場合もあります。標準治療の指針も、特に成人の矯正では歯周病への対応や補綴処置(詰め物・被せ物・ブリッジなど)が欠かせないことがあると記載しています。
歯周病で歯を支える組織が減っていても、矯正ができなくなるわけではありません。系統的レビュー(Erbeら、2023年)が集めた5研究・366人では、全員が矯正の前に歯石と根の表面の清掃(スケーリング・ルートプレーニング)と歯周外科処置を受けており、炎症のない状態で弱く管理された力を使えば、矯正は歯周組織に悪い影響を与えないとまとめています。ただし著者ら自身が、対象研究のばらつきが大きく質も限られるため、結果は慎重に受け止める必要があると断っています。八重歯のまわりの歯ぐきが下がってきた大人ほど、事前に歯ぐきの治療を済ませることが大切です。
歯を抜くかどうかと装置は、検査のあとで決まる
八重歯を並べる場所を、歯を抜いて作るか、抜かずに作るかは、検査の結果で決まります。標準治療の指針は、抜歯・非抜歯の判断を、頭部エックス線規格写真(セファロ)と口腔模型などで歯の大きさと歯列の長さの差や口元の形を客観的に評価し、唇の閉じにくさ、治療期間、抜歯の負担などを多角的に考えて決めるとしています。できるだけ歯を残すように考えても、どんな場合でも歯を抜かないという治療はあり得ない、というのが日本歯科医師会の注意です。
装置には、歯の表面に接着する固定式と、自分で取り外しができる取り外し式があります(日本歯科医師会)。固定式の代表がマルチブラケット装置で、最近は無色透明な取り外し式の装置もあります。日本矯正歯科学会のQ&Aは、取り外し可能で透明な装置もあるものの、治療に限界があることも多いと書いています。期間の目安は、日本歯科医師会によると成人の場合1〜3年程度が一般的で、その後に保定の期間が加わります。
八重歯のまわりに磨き残しが出やすい理由と、矯正前の整え方

八重歯のまわりに磨き残しが出やすいのは、歯ならびの外に出た犬歯と隣の歯の間に段差ができ、歯ブラシの毛先が届きにくくなるためです。日本矯正歯科学会は八重歯・乱ぐい歯について、歯みがきの時に歯ブラシが行き届かずに汚れが残りやすく、むし歯や歯槽膿漏(歯周病)の原因になると説明しています。日本歯科医師会も、八重歯の状態では歯みがきがしにくいことから、むし歯や歯周病が懸念されると書いています。
そのため八重歯の人は、矯正を始める前から汚れがたまりやすい状態にあります。犬歯には噛み合わせを導く役割があるため(日本歯科医師会)、矯正後も長く保つには事前の歯ぐきのケアが重要です。
日本矯正歯科学会のQ&Aによると、矯正歯科医は装置を入れる前に十分な歯みがき指導を行います。当院の予防処置で組み合わせる手入れは、次の4つです。
- 担当の歯科衛生士によるブラッシング指導(普段使っている歯ブラシを持参)
- スケーリング(歯石とり)とPMTC(専用の器具での清掃とフッ素の塗布)
- デンタルフロスや歯間ブラシなど補助清掃用具を使ったセルフケア
- 2〜3カ月に一度の定期検診
当院は歯科衛生士の担当制で、治療の間は同じ衛生士が担当を続けます。八重歯のどの面に汚れが残りやすいか、歯ぐきが腫れやすいのはどこか。そうした経過を同じ人が見ていけば、矯正を始める時期の判断にも生かせます。
年齢で変わるフッ化物配合歯磨剤の使い方
歯みがき粉の使い方は年齢で変わります。日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会の4学会が2023年1月にまとめた推奨では、目安は次のとおりです。
- 3〜5歳: 1000 ppmF(900〜1000 ppmF)をグリーンピース程度(5mm程度)
- 6歳〜成人・高齢者: 1500 ppmF(1400〜1500 ppmF)を歯ブラシ全体(1.5cm〜2cm程度)
どの年齢も、就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行います。3歳以上は、みがいたあと歯磨剤を軽くはき出し、うがいをする場合は少量の水で1回のみとしています。生え変わりの時期の子どもと大人で、量と濃度が違う点に注意してください。
矯正中と保定のあとも続く、磨き残しと歯ぐきの管理

矯正中と保定のあとも、八重歯だった場所の磨き残しと歯ぐきの管理は続きます。日本歯科医師会は、矯正装置を長期に装着するため、むし歯や歯ぐきの炎症、口臭などが起こる可能性があり、清掃指導や食習慣の指導を受け、家族の協力も得て口の中を衛生的に保つよう求めています。
固定式の装置では、とくに奥歯の装置の周りが要注意です。日本矯正歯科学会のQ&Aは、奥歯の装置周辺は食べ物の残りかすがたまりやすく、虫歯の発生や歯肉が盛り上がることがあると説明しています。標準治療の指針によると、歯の白斑(歯の表面が白く濁る初期の変化)は矯正治療で最も一般的な併発症で、定期的なフッ化物の応用が予防と管理に有効です。
子どもの矯正で頼りになるのは、保護者の目です。取り外し式の装置について、院のトピックスでは食事や歯みがきのときに外せるため虫歯のリスクを抑えられると紹介しています。外した装置そのものの手入れと、付け忘れを防ぐ声かけも、家族の役割になるでしょう。
歯ぐきの変化にも目を配ります。当院の矯正治療の注意書きには、歯を動かすことで歯根が吸収して短くなったり、歯ぐきが下がったりすることがあると載せています。装置の調節で通うたびに、歯ぐきの高さと出血を確かめてもらいましょう。
保定のあとは裏側の針金と加齢に注意する
装置を外したあとの保定も、手入れの仕方が変わる時期です。日本矯正歯科学会のQ&Aによると、通常1年以上はできるだけ毎日保定装置を使う必要があります。歯の裏側に針金を留める保定装置では、その裏側に食べ物のかすが残って虫歯になりやすいため、いろいろな方向から磨くよう勧めています。
保定が終わってからも、歯並びが止まるわけではありません。日本歯科医師会は、矯正治療の経験の有無にかかわらず、加齢による変化や歯周病などによって歯並びやかみ合わせは変わり続けると書いています。並べた八重歯を長く保つには、歯周病を防ぐ定期検診が欠かせません。
八重歯の矯正の費用の扱いは、年齢と目的で変わる
八重歯の矯正の費用は、保険が使えるか、医療費控除の対象になるかが、年齢と矯正の目的で変わります。日本歯科医師会によると、矯正歯科治療は一般的に保険はきかず自費の支払いで、健康保険が適用されるのは唇顎口蓋裂を含む一部の先天異常や、顎の手術が必要な顎変形症と診断された場合などに限られます。
医療費控除の扱いを示しているのは、国税庁の「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」(令和8年4月1日現在法令等)です。発育段階にある子どもの成長を妨げないようにするための不正咬合の歯列矯正のように、年齢や目的から必要と認められる矯正の費用は対象です。一方、同じ歯列矯正でも、容ぼうを美化するための費用は対象になりません。日本矯正歯科学会のQ&Aも、成人の場合、美容のみを目的とした矯正歯科治療は医療費控除の対象にならないと説明しています。
通院費の扱いはどうでしょうか。国税庁によると、治療のための通院費は医療費控除の対象で、小さい子どもの通院に付き添いが必要なときは付添人の交通費も含まれます。ただし、自家用車で通院したときのガソリン代や駐車場代は対象外です。
当院の口腔筋機能療法(MFT)は保険適用です。装置を使う矯正は、多くの場合健康保険が使えない自費の治療になるため(日本歯科医師会)、費用の総額と内訳は、相談の場で治療計画とあわせて確認してください。
相談の日に確かめておきたいこと
八重歯の矯正の相談では、年齢に合った入り口と、その前に整えるべき歯ぐきや虫歯を確かめます。当院の矯正の無料相談では、口腔内スキャナー(iTero)で歯並びのデータを取り、治療後の3Dシミュレーションまで行えます。治療を進める場合の精密検査は、パノラマレントゲン、歯科用CT、セファロなどでのデータ取りに、口腔内写真や顔の写真の撮影、模型の作成を加えた内容です。
相談の日に確かめておきたいのは、次の点です。
- 八重歯の原因は、歯の大きさと顎の大きさの差か、犬歯の生える向きか
- 先に治しておく虫歯や、歯ぐきの炎症はあるか
- 子どもなら、今始めるか、生え変わりを待って観察するか
- 歯を抜くかどうかと、使う装置の種類は何か
- 装置を付けている間の歯みがきの方法と、定期検診の間隔はどれくらいか
- 保定の方法と、保険・医療費控除の扱いはどうなるか
3Dシミュレーションは治療後のイメージ把握に役立ちますが、すべての口腔内情報を反映できるわけではありません。日本矯正歯科学会の「アライナー型矯正装置による治療指針」は、術前のシミュレーションには歯根の位置に関する情報が欠けていることを、治療の留意点に挙げています。精密検査の結果とあわせて見ることが前提です。
当院でできること
名古屋市西区庄内通のかなとあかね歯科・矯正歯科は、小児から成人までの総合歯科として、お子様の治療状態や歯の状況を総合的に判断し、年齢に合った矯正方法をご提案しています。
- 小児矯正の相談: 無料相談で歯並びと虫歯をチェックし、必要に応じてレントゲンを撮影します。口腔筋機能療法(MFT)は保険適用で、定期検診時に実施しています
- 大人の矯正の相談: 無料相談で口腔内スキャナー(iTero)による治療後の3Dシミュレーションを行えます
- 予防処置: 歯科衛生士担当制。スケーリング、PMTC(フッ素も塗布)、エアフロー、ブラッシング指導。定期検診は2〜3カ月に一度をお勧めしています
- 一般歯科: 矯正の前に済ませたい虫歯の治療では、表面麻酔・電動麻酔・細い注射針で痛みに配慮しています
所在地は〒451-0016 愛知県名古屋市西区庄内通3丁目34 ウエストタウン福田 1F、庄内通駅すぐです。駐車場は院の前に4台、その他に6台の計10台(専用駐車場は3・5・6・11・16・20番)。
診療時間は、月曜が9:00〜16:00、火・水・木曜が9:00〜13:00/14:30〜18:30、土・日曜・祝日が9:00〜13:00/14:00〜18:00です。休診日は金曜(祝日は休診日となる場合もあります)。ご予約はお電話(052-982-8763)またはWEB予約で受け付けており(LINEの友だち追加の案内もあります)、初診は60分の予約枠を設けています。
小児矯正で使うマウスピース型矯正装置(インビザラインファースト)について
当院の小児矯正ページでは、小児矯正で使うマウスピース型矯正装置(インビザラインファースト)についての注意点として、次の5点を示しています。
- 未承認医療機器であること: 医療機器としての矯正装置に該当しないため、薬機法上の承認を受けていません。マウスピースに使われる材料そのものは薬事承認されています
- 入手経路等: 米国アライン・テクノロジー社の製品で、当院はグループ会社のアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社から入手しています
- 国内の承認医療機器等の有無: マウスピース型矯正装置には、条件を満たして国内で承認されているもの(薬事承認品)もいくつかあります
- 諸外国における安全性等に係る情報: 1998年に米国食品医薬品局(FDA)から医療機器として認証され、販売認可を受けています
- 医薬品副作用被害救済制度について: 万が一重篤な副作用が出た場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外です
▶ 小児矯正
▶ 小児歯科
▶ 予防処置
よくある質問
Q. 八重歯の矯正の痛みは、子どもと大人で違いますか?
A. 痛みが続く期間に差があるのが特徴です。日本矯正歯科学会のQ&Aによると、マルチブラケット装置を入れて歯を動かし始めたときの痛みは、程度や期間に個人差があるものの、子どもでは3日間程度、成人では1週間程度続きます。その後は徐々に軽くなり、食事もできるようになっていきます。
Q. 矯正中の通院はどのくらいの間隔ですか?
A. 時期によって変わります。日本歯科医師会によると、歯を動かしている間は装置の調節のため1カ月に1回程度の通院が一般的です。歯を動かし終わってからもしばらくは数カ月ごとに通い、かみ合わせを管理します。
Q. 八重歯の犬歯そのものを抜くことはありますか?
A. どの歯を抜くかは、精密検査の結果で決まります。標準治療の指針は、歯の大きさと歯列の長さの差が著しく大きい場合、抜歯を伴う矯正がその解消に有効だとしています。抜く歯の選び方は、歯の状態やかみ合わせによって一人ひとり違うため、計画の説明で理由を確かめてください。
Q. 吹奏楽器を演奏している子どもでも矯正できますか?
A. 日本矯正歯科学会のQ&Aでは、矯正装置を入れた当初はあまり良い音色が出ないものの、数カ月もすれば慣れて元の音色に戻るとのことで、問題ないと回答しています。部活動の大会の時期などは、装置を付ける時期の相談材料になります。
Q. 妊娠を考えている時期に矯正を始めてもよいですか?
A. 時期の重なりに注意が要ります。日本矯正歯科学会のQ&Aは、妊娠は初期がもっとも大切な時期で、できれば矯正歯科治療と同時進行にならないよう考えてほしいと回答しています。治療期間と家族計画を考慮し、開始時期を事前にご相談ください。
まとめ
- 八重歯の矯正は、上の犬歯が生える10〜11歳ごろの前か後かで入り口が変わる
- 学校の歯科健診で指摘されたら、健診結果を持って相談する。保険で矯正できるのは限られた場合だけ
- 子どもは並ぶ場所と口の癖を整え、犬歯の生え方をエックス線写真で確かめる。広げる量には限界がある
- 大人は歯ぐきと骨の健康を確かめてから歯を動かす。抜歯と装置は検査のあとで決まる
- 八重歯のまわりは磨き残しが出やすく、矯正の前・最中・保定のあとまで管理が続く
- 医療費控除は、子どもの成長のための矯正は対象、大人の見た目のためだけの矯正は対象外
八重歯の矯正をいつ、どこから始めるかは、年齢と歯ぐきの状態で一人ひとり違います。名古屋市西区(庄内通)のかなとあかね歯科・矯正歯科では、お子様の小児矯正から大人の矯正の相談、担当の歯科衛生士による予防処置まで行っています。お気軽にご相談ください。
監修者

かなとあかね歯科・矯正歯科 院長
経歴
- 松本歯科大学 歯学部 卒
- 愛知学院大学歯学部附属病院 有床義歯学講座 非常勤助教
- 名古屋市内 歯科医院勤務
所属学会
- 日本補綴歯科学会
※本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の診断に代わるものではありません。矯正の時期・方法・期間・費用は、お口の状態や年齢によって異なります。
参考文献
- 公益社団法人日本矯正歯科学会「矯正歯科治療について(矯正歯科治療のQ&A)」
- 公益社団法人日本矯正歯科学会「矯正歯科治療における標準治療の指針」(2022年)
- 公益社団法人日本矯正歯科学会「アライナー型矯正装置による治療指針」(平成29年2月)
- 日本矯正歯科学会・日本小児歯科学会「歯科矯正相談料の基本的な考え方」(令和7年6月16日)
- 日本歯科医学会「口腔機能発達不全症に関する基本的な考え方」(令和6年3月)
- 日本小児歯科学会ほか「日本人小児における乳歯・永久歯の萌出時期に関する調査研究II その2.永久歯について」小児歯科学雑誌57巻3号 p.363-373(2019年)
- 公益社団法人日本歯科医師会
- 日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会「4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」(2023年1月)
- Erbe C, et al. Orthodontic treatment in periodontally compromised patients: a systematic review. Clin Oral Investig. 2023;27(1):79-89.
- 国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」(令和8年4月1日現在法令等)
- 厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告等ガイドライン)」(令和8年3月30日最終改正)
- かなとあかね歯科・矯正歯科「小児矯正」(注意点・リスク・副作用、未承認医療機器に関する記載を含む)
- かなとあかね歯科・矯正歯科「リスク・副作用(小児矯正)」
- かなとあかね歯科・矯正歯科「予防処置」