コーヒー好きの虫歯予防は、フッ素・唾液・歯科医院の3つで考える|歯みがき粉の使い方からクリーニングの間隔まで|かなとあかね歯科・矯正歯科|名古屋西区庄内通の歯医者

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コーヒー好きの虫歯予防は、フッ素・唾液・歯科医院の3つで考える|歯みがき粉の使い方からクリーニングの間隔まで

虫歯を防ぐために、コーヒーをやめる必要はありません。甘い飲み方の回数をまとめ、フッ素入りの歯みがき粉を正しい量で使い、口の渇きに気を配り、歯科医院で定期的にプラーク(歯垢)を落としてもらえば、毎日飲んでいても虫歯は防ぎやすくなります。名古屋市西区(庄内通)のかなとあかね歯科・矯正歯科では、歯科衛生士の担当制で、クリーニングと歯みがきの確認を続けています。虫歯予防の柱は、歯の質を強くするフッ素、酸を中和する唾液、自分では落とせない汚れを取る歯科医院の3つです。

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コーヒーと虫歯の関係は、歯が溶ける時間と戻る時間のつり合いで決まる

コーヒーで虫歯になるかどうかは、歯の表面が酸で溶ける「脱灰」と、溶けた部分が元に戻る「再石灰化」のどちらが勝つかで決まります(厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯の予防法(総論)」)。

コーヒーと虫歯の関係は、歯が溶ける時間と戻る時間のつり合いで決まる

歯の表面では、プラークの中の虫歯原因菌が糖類を分解して酸を出し、歯のカルシウムなどが溶け出しています。一方で、溶け出したミネラルを再び沈着させる修復も絶えず起きていて、このつり合いが崩れて脱灰が優勢になったときに虫歯が発生します。日本歯科医師会も、ミュータンス菌は食べ物や飲み物に含まれる糖分を栄養にして増え、同時に乳酸を作り出すと書いています。

同じページで e-ヘルスネットは、虫歯を作る要因を「歯の質」「細菌(むし歯原因菌)」「食物(砂糖)」の3つにまとめました。対応する予防法は次の3つです。

  • 歯の質には、フッ化物の利用とシーラント
  • 細菌には、歯みがきの励行
  • 食物には、糖分を含む食品をとる頻度の制限

コーヒーを飲む人に当てはめると、砂糖を入れる回数を減らすのが「食物」の制限、フッ素で歯を強くするのが「歯の質」の強化にあたります。「細菌」への対応である歯みがきは、毎日のセルフケアと歯科医院のクリーニングの両方で受け持つ形になるでしょう。

では、ブラックコーヒーには虫歯を防ぐ力があるのでしょうか。食品の成分と虫歯の関係をまとめたイタリアの総説(Gazzani ほか、2012年)は、コーヒーの成分(トリゴネリン・ニコチン酸・クロロゲン酸・メラノイジン)を、試験管内の試験でミュータンス菌の増殖や働きへの作用を示した食品の一つに挙げています。ただ、同じ総説が、生体で虫歯を防ぐ働きを示した食品として挙げた中に、コーヒーは入っていません(説得力のある根拠がそろっているのは緑茶だけ、というのが総説の結論)。ブラックや砂糖なしで飲む人に虫歯が少なかったという観察の報告は、インド(2009年)やサウジアラビア(2026年)から出ています。ただし、どちらも飲み方と虫歯の関係を後から比べた研究で、飲めば虫歯を防げると確かめた試験はまだありません。

ラテや缶コーヒーなど甘いコーヒーは、飲む回数をまとめる

砂糖入りのラテや缶コーヒーのような甘いコーヒーは、砂糖の総量と、口に入れる回数の両方を減らすことが虫歯予防になります(厚生労働省 e-ヘルスネット「甘味(砂糖)の適正摂取方法」)。

e-ヘルスネットは、砂糖の総量と摂取回数は互いに相関しているので、どちらかを強調するより、家庭や生活の環境に合わせた方法を実践するのがよいと書いています。同時に、砂糖の制限だけでは虫歯予防として不十分で、フッ化物配合歯磨剤の利用などと併せて取り組むことを求めている点も見落とせません。甘いコーヒーを我慢するだけでは足りない、ということです。

ミルクにも目を向けておきましょう。e-ヘルスネット「う蝕の原因とならない代用甘味料の利用法」には、甘味料ごとにプラークで酸を作るかどうか(発酵性)を示した表があります。その表では、砂糖(スクロース)のほか、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)も、発酵性ありの「+」です。砂糖を入れないカフェラテでも、口の中に糖がまったく入らないわけではありません。

飲み方では、院のトピックス「スポーツドリンクと歯」が、ジュースやコーヒーなども同じとしたうえで、だらだらと長時間飲むのを避けるよう勧めています。歯みがきがいちばんよいものの、飲んだあとすぐに水で口をゆすいだり、水やお茶を飲んだりして、口に残った糖分を洗い流すのも手です。

仕事中に甘いコーヒーを机に置いておくなら、次のように回数をまとめると続けやすくなります。

  • 甘いコーヒーは休憩のときに飲みきり、机では水か無糖のお茶にする
  • 1日に何本も飲む缶コーヒーは、甘いものを1本に決めて残りを無糖に替える
  • 甘いコーヒーのあとは、水を一口含んで口をゆすぐ

院のトピックス「『虫歯予防』と『食生活』について」も、食生活から虫歯のリスクを減らすポイントとして、砂糖の量・飲食の回数・時間・何を食べるかの4つを挙げています。コーヒーは「何を」より「いつ・何回」で差がつく飲み物です。

フッ素入り歯みがき粉は、濃度・量・うがいの3点で効き目が変わる

フッ素(フッ化物)入りの歯みがき粉は、医薬品医療機器等法で「むし歯の発生および進行の予防」の効能・効果が認められた医薬部外品です(厚生労働省 e-ヘルスネット「フッ化物配合歯磨剤」)。

e-ヘルスネットによると、世界の多くの調査で、フッ化物配合歯磨剤のむし歯予防効果は概ね24%(むし歯になる歯の面の数として)と報告されています。さらに、予防効果は配合されるフッ化物イオン濃度に左右され、1,000ppmF以上の濃度では500ppmF上がるごとに予防効果が6%上昇する、というのが同ページの記載です。ppmF はフッ化物イオンの濃度の単位で、1,000ppmF をパーセントに直すと0.1%です。

日本の歯みがき粉は、薬用歯みがき類製造販売承認基準でフッ化物イオン濃度が1,500ppmF以下と決められていて、1,450ppmF程度までのものが売られています(e-ヘルスネット)。市場では1,450ppmFと950ppmFの製品が多く、フッ化物入りの歯みがき粉の市場占有率は2021年に93%を超えました。家にある歯みがき粉にも、たいていフッ素は入っています。差が出るのは、濃度と使い方のほうです。

2023年に日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会の4学会が合同でまとめた推奨では、6歳から成人・高齢者までの使い方を次のように示しています。

項目6歳〜成人・高齢者の推奨
フッ化物濃度1,400〜1,500ppmF
使う量歯ブラシ全体(1.5cm〜2cm程度)
回数就寝前を含め1日2回
みがいたあと歯磨剤を軽くはき出す。うがいをする場合は少量の水で1回のみ

院のトピックス「歯磨き粉の成分」でも、パッケージにフッ化物濃度「1450」の表記があるかを確かめること、歯ブラシの端から端までたっぷり出すこと、うがいはペットボトルのキャップ2本分にとどめることを勧めています。ブラシの半分しか出さなければ、フッ化物の総量も半分になります。せっかくのフッ素を水で流してしまうのも惜しいところです。

コーヒーを飲む大人に関係が深いのが、歯ぐきが下がって出てきた歯の根元の虫歯(根面う蝕)です。e-ヘルスネットは、成人・高齢者の根面虫歯に対しても67%の予防効果があったという報告を紹介しています。4学会の推奨によれば、根面う蝕の予防が必要な成人には5,000ppmFの歯磨剤の効果が認められているものの、日本では市販されていません。手に入る範囲で上限に近い1,450ppmF前後を選び、量とうがいを守るのが現実的な選び方です。

コーヒーのあとの歯みがきは早めでよく、寝る前の歯みがきのあとは何も口にしない

「食後30分は歯みがきを待ったほうがよい」という説について、日本歯科保存学会は、虫歯予防の見地から食後の早い時間内に歯みがきを行うことを勧めるという見解を2013年に出しています。

同学会の見解には条件も付いています。酸性の強い飲料などをとった場合は、歯の表面が酸で溶ける「酸蝕」に気をつけて歯みがきをすること。そのうえで、酸性飲食物をとったあと30分間は歯みがきを避けるべきだということは確認できていない、と書き添えています。コーヒーのあとに歯をみがくなら、時間を空けるより、強くこすりすぎないことに気を配るほうがよいでしょう。

気をつけたいのは、夜の1杯です。e-ヘルスネット「ライフステージ別にみたむし歯の特徴」は、子どもの乳歯の虫歯の要因として、夜寝ている間は唾液の分泌が減るため、寝る前の甘い飲食物は虫歯のリスクを高めると書いています。院のトピックス「むし歯の原因」も、就寝中は唾液の歯を守る働きや、溶けたエナメル質を自分で修復する働きが弱まるとして、寝る前は汚れを落とし、飲食をできるだけ控えるよう勧めています。

フッ素を口に残すという点でも、寝る前の歯みがきのあとは何も口にしないのが基本です。歯科医院でのフッ化物歯面塗布のあと30分間、家庭でのフッ化物洗口のあと30分間は、飲食やうがいを控えることが案内されています。歯みがき粉には同様の時間制限はありませんが、寝る前にみがいてから甘いカフェオレを飲めば、歯みがきの意味が薄れてしまいます。

夕食後のコーヒーが習慣なら、飲み終えてから寝る前の歯みがきをする順番に変えるだけで済みます。

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口の渇きで唾液が減ると、コーヒーの砂糖の影響を受けやすくなる

唾液には、口の中の酸を洗い流して薄める働きと、溶けた歯の再石灰化を進める働きがあり、唾液の量が少ない人は虫歯ができやすく、進行も速いのが一般的です。

e-ヘルスネット「歯・口の機能」は虫歯にかかわる唾液の働きを5つ挙げています。

  • 洗浄作用: 食べ物をかむことで、口の中が機械的に清掃される
  • 歯や粘膜の保護作用: 歯の表面を覆う唾液のたんぱく質(ペリクル)が、すり減りや脱灰から歯を守る
  • 緩衝作用: 唾液中の炭酸・重炭酸・リン酸などが、歯垢のpHが酸性に傾いて脱灰するのを抑える
  • 抗菌作用: リゾチームやラクトフェリンなどが、細菌の活動を抑える
  • 再石灰化作用: 唾液中のカルシウムイオン・リン酸イオン・フッ素イオンが、脱灰した歯の再石灰化を進める

甘いコーヒーを飲んで歯の表面が酸性に傾いても、唾液が十分にあれば中和と修復が進みます。口が乾いている人ほど、同じ1杯の影響が長く残るわけです。

口の渇きの原因はさまざまです。日本歯科医師会は、ドライマウスを、唾液の分泌量が下がって口の中が乾燥する病気と説明しています。原因として挙げているのは、糖尿病や腎不全などの病気、ストレス、筋力の低下、薬の副作用で、いくつもの原因が重なって起こるとのこと。降圧剤のように口が乾きやすい薬もあり、その薬を飲んでいる場合は循環器内科と連携し、薬の変更や減量で対処していく、と書かれています。歯科での治療には、人工唾液や保湿ジェルを使う対症療法、唾液の分泌を促す薬、筋機能療法などがあります。

コーヒーのカフェインが口を乾かすのではないか、と気にする人もいるでしょう。米国の大学が健康な成人35人を対象に、カフェイン入りの清涼飲料と入っていない清涼飲料を別の日に飲んでもらい、1時間後の唾液の量を3通りの方法で測った試験があります(Hildebrandt ほか、2013年)。結果は、どの測り方でも、カフェインの有無による有意な差は出ませんでした。対象はコーヒーではなく清涼飲料で、人数も35人です。この結果だけで「コーヒーは口を乾かさない」とまでは言えませんが、渇きを感じるなら、コーヒー以外の原因も含めて確かめる価値があります。

口の渇きが続くときは、歯科医院で相談してください。院のトピックス「唾液が減ると?」では、自分でできるケアとして唾液腺のマッサージや保湿剤の使用、よくかんで口の中を刺激することを紹介しています。薬の副作用が疑われる場合でも、自己判断で薬をやめるのは危険ですので、まずは主治医へ相談しましょう。日中は水をこまめに口に含み、甘いコーヒーで渇きをしのがないようにしましょう。

歯科医院のクリーニングは、コーヒーの着色とプラークを一緒に落とす

歯科医院で行う専門家による歯面清掃(PMTC)は、専用の機器とフッ化物入りの研磨剤で、歯みがきで落とせない歯石や磨き残したプラークを取り除き、歯の表面の着色も落とす処置です(厚生労働省 e-ヘルスネット「PMTC(歯石除去・歯面清掃)」)。

e-ヘルスネットによると、プラークは歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、いちばん奥の歯の後ろ、歯並びの悪いところなど、自分では落としにくい場所にたまりやすく、石灰化して歯石になるとさらに取りにくくなります。歯石は歯ブラシでは取れないため、スケーラーという器具で機械的に剥がし取ります。歯面清掃では歯肉縁下3ミリ程度までの歯根面を清掃でき、研磨用のペーストには、知覚過敏や根面う蝕の予防の観点から通常フッ化物が配合されている、というのが同ページの説明です。

当院の予防処置ページでは、歯科医師・歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアとして、次の4つを挙げています。

  • スケーリング: スケーラーという専用の器具で、歯垢や歯石を取り除く
  • PMTC: 専用の器具で歯垢や歯石を除去し、フッ素も塗布する
  • ブラッシング指導: 普段使っている歯ブラシを持参してもらい、その人に合うみがき方を伝える
  • エアフロー: ウォータースプレーとパウダーで、歯の着色汚れやプラークを取り除く

コーヒーの着色が気になる人には、エアフローがひとつの選択肢です。水と空気にパウダーを混ぜて吹き付けるクリーニングについて、院のトピックス「パウダークリーニング」は、パウダーが一般的な研磨剤より細かく、歯を必要以上に傷つけにくい点を利点に挙げています。ただし、歯石はパウダーでは取れないので、従来の方法との併用が前提となります。健康な歯肉にのみ使える方法で、炎症症状のみられる方には使えない、というのも同じ投稿の注意書きです。

PMTCでは、着色を落とす処置と虫歯を防ぐ処置が同じ時間の中で進みます。e-ヘルスネットの説明どおり、プラークと着色を一緒に落とし、研磨剤にはフッ化物入り。当院の予防処置ページでも、PMTCではフッ素も塗布するとしています。

フッ化物の塗布は、2〜3か月ごとの定期検診の通院で相談する

歯科医院でのフッ化物歯面塗布は、成人では根面むし歯の予防として行われ、唾液の量が減っている人など虫歯のリスクが高い人には、ほかのフッ化物の利用に加えて実施されています(厚生労働省 e-ヘルスネット「フッ化物歯面塗布」)。

フッ化物の塗布は、2〜3か月ごとの定期検診の通院で相談する

塗布に使う薬剤は、フッ化ナトリウムとして2%(フッ化物イオン濃度として9,000ppm)の溶液やジェルで、歯みがき粉よりずっと濃いため、扱いは専門家に限られます。e-ヘルスネットは、1回受けても効果は得られず、年2回以上定期的に続けて受ける必要があるとしています。永久歯への予防効果については20〜30%の報告が多い、というのが同ページの記載です。

e-ヘルスネット「ライフステージ別にみたむし歯の特徴」によると、歯科医師や歯科衛生士によるフッ化物歯面塗布の保険の適用範囲は近年広がっています。

当院では、2〜3か月に一度、定期的に歯科医院で検診を受けることを勧めています。セルフケアをしっかり行っていても虫歯になることがあり、自分では気づきにくい病気もあるからです。予防処置では歯科衛生士の担当制をとっていて、治療の間は同じ担当が続くため、経過や困りごとを把握しやすくなっています。

コーヒーを飲む人の場合、検診の場で伝えておくとよいのは次のような点です。

  • 1日に何杯、どの時間に、甘いものを何回飲むか
  • 夕方や夜に口が乾く感じがあるか、飲んでいる薬があるか
  • 使っている歯みがき粉の名前と、1回に出している量はどのくらいか

飲み方と口の渇きを知ったうえでクリーニングとフッ素の塗布を受けると、コーヒーを続けながら歯を守る計画が具体的になります。

当院でできること

かなとあかね歯科・矯正歯科は、名古屋市西区庄内通にある歯科医院です。小さなお子さまから大人まで、一般歯科・小児歯科・予防処置・矯正歯科などを診療しています。

  • 予防処置: 歯科衛生士担当制。スケーリング、PMTC(フッ素も塗布)、ブラッシング指導、エアフロー
  • 定期検診: 2〜3か月に一度の受診をおすすめ
  • 小児歯科: フッ素塗布、シーラント、お子さまに合わせたブラッシング指導
  • 歯みがき粉: 院内で各種の歯みがき粉を取り扱い(院のトピックス「歯磨き粉の成分」)

住所は〒451-0016 愛知県名古屋市西区庄内通3丁目34 ウエストタウン福田 1F。庄内通駅すぐで、駐車場は院の前に4台、その他に6台の計10台です。

診療時間は、月曜 9:00〜16:00、火・水・木曜 9:00〜13:00/14:30〜18:30、土・日曜・祝日 9:00〜13:00/14:00〜18:00。休診日は金曜です(祝日は休診日となる場合もあります)。電話は052-982-8763。WEB予約とLINEの案内があり、初診は60分の予約枠を設けています。

▶ 予防処置

▶ 小児歯科

▶ 診療時間・アクセス

▶ スポーツドリンクと歯(院のトピックス)

▶ 唾液が減ると?(院のトピックス)

▶ 歯磨き粉の成分(院のトピックス)

▶ パウダークリーニング(院のトピックス)

よくある質問

Q. インプラントがあっても、フッ素入りの歯みがき粉を使ってよいですか?

A. 使ってかまいません。4学会合同の推奨(2023年)は、チタン製の歯科材料が使われていても、自分の歯がある場合はフッ化物配合歯磨剤を使うとしています。高濃度で酸性のフッ化物歯面塗布にはチタンのインプラントを腐食させる可能性がある一方、低濃度で中性の歯みがき粉ではその可能性はないと解説されています。インプラントの周りは、歯科医院でのクリーニングもあわせて受けてください。

Q. フッ素は体に害がありませんか?

A. 4学会合同の推奨は、虫歯予防のためのフッ化物の利用について、75年以上の歴史の中で安全性と有効性が繰り返し確認されていると述べています。そのうえで、飲み込みのリスクを考えて年齢ごとに濃度と量を分けています。同じ推奨が注意点として挙げるのは、子どもが歯みがき粉をチューブごと食べるなど大量に飲み込まないようにすることと、使い方・保管場所に気をつけることです。

Q. フッ素入りの洗口液は、大人が使っても意味がありますか?

A. 意味があります。e-ヘルスネット「フッ化物洗口」は、成人でも歯と歯の間の虫歯や根面のむし歯の予防に効果的だとしています。家庭では、歯科医院で購入できる洗口剤(フッ化物イオン濃度250ppm)や薬局で購入できる洗口剤(同225ppm)を毎日使い、使うのは就寝前の歯みがきのあとが適切です。洗口後30分間は飲食とうがいを控えます。当院では、院のトピックス(2024年12月)でフッ素入り洗口液の販売を始めたと案内しました。今の取り扱いは、予約時にご確認ください。

Q. 妊娠中で口が乾きやすく、歯みがきもつらいときはどうすればよいですか?

A. 早めに歯科医院に相談してください。当院の一般歯科ページでは、妊娠するとホルモンバランスが変わり、唾液の自浄作用が下がるなど、歯周病菌が増えやすい口の環境になると説明しています。つわりで歯みがきが難しい時期に口の健康を保つのは大変なので、妊産婦検診を活用してください。当院は妊産婦検診に対応しています。

Q. 子どもにも、歯科医院でフッ素を塗ってもらったほうがよいですか?

A. 勧められるのは、歯が生えて間もない時期です。日本小児歯科学会の「こどもたちの口と歯の質問箱」は、生えて間もない歯はまだ十分に硬くなっていないためむし歯になりやすく、フッ化物は乳歯・永久歯にかかわらず生えた直後に塗るのが最も効果的だとしています。ただし、塗っただけで安心せず、歯みがきの習慣と食生活を整えることも、同学会は求めています。当院の小児歯科では、フッ素塗布とシーラント、お子さまに合わせたブラッシング指導を行っています。

まとめ

  • コーヒーで虫歯になるかは、歯が溶ける時間と戻る時間のつり合いで決まる。ブラックで飲む人に虫歯が少なかったという観察の報告はあるが、飲めば防げると確かめた試験はまだない
  • 甘いコーヒーは回数をまとめ、飲んだあとは水で口をゆすぐ。ミルクの乳糖も酸の材料になる
  • 歯みがき粉は1,400〜1,500ppmFを歯ブラシ全体に出し、就寝前を含め1日2回、うがいは少量の水で1回
  • 食後の歯みがきは早めでよい。寝る前にみがいたあとは何も口にしない
  • 口の渇きが続くなら、原因を歯科医院で確かめる
  • 2〜3か月ごとの定期検診でクリーニングを受け、フッ化物の塗布もその通院で相談する

コーヒーを続けながら虫歯と着色を防ぎたい方は、名古屋市西区(庄内通)のかなとあかね歯科・矯正歯科で、歯科衛生士担当制の予防処置と定期検診についてご相談ください。

虫歯予防のための予防処置・定期検診について

監修者

かなとあかね歯科・矯正歯科 院長 牧原 加奈

歯科医師 牧原 加奈(まきはら かな)

かなとあかね歯科・矯正歯科 院長

経歴

  • 松本歯科大学 歯学部 卒
  • 愛知学院大学歯学部附属病院 有床義歯学講座 非常勤助教
  • 名古屋市内 歯科医院勤務

所属学会

  • 日本補綴歯科学会

※本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の診断に代わるものではありません。矯正の時期・方法・期間・費用は、お口の状態や年齢によって異なります。

参考文献